小規模事務所の回線が悪い原因はどこにある?
小規模事務所で回線が悪いと感じる原因は、契約している回線のプランだけに限りません。
ルーターやONUといったネットワーク機器の性能不足や不具合、LANケーブルの規格の古さ、接続方式の問題、さらには時間帯による回線の混雑など、複数の要因が複合的に絡み合っているケースがほとんどです。
小規模事務所の回線が悪いと感じたときは、まずどこに原因があるのかを一つひとつ切り分けることが大切です。
以下では、回線が悪いときに確認すべき主なポイントを順番に解説します。
ルーター・ONU・LANケーブルの状態を確認する
小規模事務所の回線が悪いと感じる場合、まず疑うべきはルーターやONUの状態です。
機器が古くなっていたり処理能力が不足していたりすると、回線契約のスペックを十分に活かせず、回線が悪い状態が続くことがあります。
ルーターやONUのランプが正常に点灯しているか、エラーを示す点滅がないかを確認しましょう。
また、LANケーブルの規格にも注意が必要です。古いCat5e以下のケーブルを使用していると、回線が悪い状態が続く原因になる可能性があります。ケーブルの劣化や断線がないかもあわせてチェックしてみましょう。
共有型回線の混雑・時間帯による速度低下を見分ける
小規模事務所で回線が悪いと感じる原因のひとつが、共有型回線の混雑です。
一般的なインターネット回線の多くは複数のユーザーで帯域を共有しているため、昼休みや夕方以降など利用者が集中する時間帯には小規模事務所でも速度が大幅に低下することがあります。
特定の時間帯だけ回線が悪いと感じる場合は、この混雑が原因である可能性が高いです。
速度測定サイトを使って時間帯を変えながら計測し、一定の時間だけ回線が悪い場合は回線プランの見直しや接続方式の変更を検討しましょう。
PPPoE接続のままになっていないか確認する
小規模事務所の回線が悪い原因として、接続方式がPPPoEのままになっているケースも見受けられます。
PPPoEは以前からある接続方式ですが、特定のネットワーク設備を経由するため混雑の影響を受けやすく、回線が悪い状態になりやすいです。
一方、IPoE接続は混雑しやすい設備を経由しないため、安定した通信速度を維持しやすいです。
現在の接続方式はルーターの管理画面から確認できます。PPPoEのままになっていて回線が悪い場合は、プロバイダーへIPoE接続への切り替えを検討してみましょう。

小規模事務所の回線が悪いときの3つの改善策
小規模事務所で回線が悪い状況が続く場合、すぐに専門業者へ依頼する前に自社で試せる改善策がいくつかあります。
機器の再起動やWi-Fiの設定変更、ケーブルの交換など、特別な専門知識がなくても比較的すぐに実践できる方法ばかりです。まずはこれらの基本的な対処を一つひとつ順番に試してみて、小規模事務所の回線が悪い状態を改善してみましょう。
費用をかけずに解決できる場合もあるため、業者への相談前にぜひ確認してみてください。ここでは、今すぐ取り組める代表的な改善策を3つ紹介します。
ルーター・ONUを再起動して通信をリセットする
小規模事務所の回線が悪いときに最初に試したいのが、ルーターとONUの再起動です。
長時間稼働し続けた機器はメモリに負荷が蓄積し、通信速度の低下や接続トラブルが起きやすくなります。再起動することでこれらの一時的な不具合をリセットし、回線が悪い状態が解消される場合があります。
手順はまず、ONUの電源を切り、次にルーターの電源を切りましょう。30秒ほど待ってからONU→ルーターの順に電源を入れ直してください。
再起動中は通信が一時的に途切れるため、業務への影響が少ない時間帯におこなうのがおすすめです。
Wi-Fiの周波数帯を見直す(2.4GHz→5GHz)
小規模事務所の回線が悪い原因として、Wi-Fiの周波数帯の設定が影響しているケースがあります。
2.4GHz帯は電子レンジや他のWi-Fi機器との電波干渉が起きやすく、通信速度が不安定になりやすいです。
一方、5GHz帯は干渉を受けにくく通信速度が速いため、ルーターと端末が近い環境では積極的に活用することをおすすめします。
ただし5GHz帯は壁や障害物に弱い特性があるため、小規模事務所でも距離が遠い場合は2.4GHz帯の方が安定することもあります。
LANケーブルをCat6以上にして有線接続を活用する
小規模事務所で古いLANケーブルを使い続けている場合、それが通信速度のボトルネックになっている可能性があります。
とくにCat5以下のケーブルは最大通信速度が低く、現在の高速回線に対応しきれないことも多いです。Cat6以上のケーブルに交換することで、安定した高速通信が期待できます。
また、Wi-Fi接続と比べて有線接続は電波干渉の影響を受けないため、通信速度・安定性ともに優れています。
デスクトップPCや固定設置の機器はできる限り有線接続に切り替えることで、業務中の通信トラブルを大幅に減らせるでしょう。
小規模事務所の回線が悪くならないための環境づくり
小規模事務所で回線が悪いなどのトラブルを未然に防ぐには、日頃からネットワーク環境を適切に整えておくことが大切です。
まずルーターは、接続台数や通信量に見合った性能のものを選びましょう。安価な家庭用ルーターを小規模事務所で使い続けると、処理能力が不足してトラブルの原因になりかねません。
また、Wi-Fi環境は電波が届きにくい場所にアクセスポイントを増設するなど、小規模事務所のレイアウトにあわせた設計が必要です。
さらに、契約している回線プランが実際の利用状況に合っているかも定期的に見直しましょう。
安定した通信環境は小規模事務所の業務効率に直結するため、早めの対応がおすすめです。

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