社内LANの速度測定方法は?目安はどのくらい?
社内LANの速度を測定する方法はいくつかありますが、代表的なものとしてpingコマンド、iperf、Windowsの標準機能などがあります。
社内LANの速度の目安としては、以下を参考にしてみてください。
- 社内LANの速度の目安
| 利用内容 | 1台あたりの目安速度 |
| 一般的な事務作業 | 20~50Mbps程度 |
| Web会議 | 5~10Mbps程度 |
| 大容量ファイルの転送 | 50~100Mbps以上 |
- オフィス全体の回線・LAN構成の目安
| オフィス規模・用途 | 目安 |
| 小規模・事務中心(~20人程度) | 1Gbps LAN程度が目安 |
| Web会議が多い・人数が多い | 1Gbps以上が目安 |
| 設計データ・動画・サーバー運用あり | 10Gbps以上が目安 |
インターネット回線はベストエフォート型のため、契約速度より実測値が低くなることがありますが、社内LANでは比較的高い速度が安定して出るのが通常です。
なお、ベストエフォート型とは、通信事業者が「最大速度」を示してはいるものの、その速度を常に保証するものではなく、回線の混雑状況や利用環境によって実際の速度が変動する方式のことです。
ここでは、社内LANの速度を測定する方法を詳しく解説します。
pingコマンドによる社内LANの速度測定
pingコマンドは、指定したIPアドレスやホスト名に対してデータパケットを送信し、応答が返ってくるまでの時間を測定する方法です。
コマンドプロンプトやターミナルから簡単に測定でき、専門知識がなくても利用できます。
ただし、pingで測定できるのは応答時間(遅延)やパケットロスの有無であり、実際の通信速度(スループット)ではありません。
つまり、「通信が途切れていないか」「遅延が発生しているか」はわかりますが、「どれだけの速度でデータ転送できるか」は測定できません。
社内LANの簡易的な遅延の確認として活用するのがおすすめです。
iperfを用いた社内LANの速度測定
iperfは、ネットワークの実効帯域幅(スループット)を正確に測定できる方法です。サーバーとクライアントの2台の端末を用意し、実際にデータを送受信することで、理論値ではなく実測値での速度を測定できます。
pingと異なり、TCP/UDPの両方に対応し、具体的な転送速度をMbpsやGbps単位で表示してくれます。
一方で、専用ソフトのインストールや設定が必要なため、pingに比べて導入のハードルは高めです。
しかし、ネットワークのボトルネックの特定や性能の評価には役立つので、精度の高い測定が求められる場面ではとくにおすすめです。
Windows標準機能での社内LANの速度測定
Windowsには、専用ツールを使わずにネットワーク状況を確認できる標準機能が備わっています。
タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブを開き「イーサネット」または「Wi-Fi」を選択すると、リアルタイムの送受信速度やネットワーク使用率をグラフで確認できます。
さらに詳しく調べたい場合は、「パフォーマンス」から「リソースモニター」、「ネットワーク」と進めば、プロセスごとの通信状況や送受信バイト数を詳細に把握することが可能です。
これらの測定方法は初心者でも実践しやすく、追加のインストールが不要な点がメリットです。ただし、詳細な帯域幅測定や原因の深掘りには限界があるため、社内LANの速度の概況の把握や簡易的なチェックとして活用するといいでしょう。

社内LANの速度が遅い原因は?
社内LANの速度が遅い原因は、おもに以下のような要因が考えられます。
- トラフィックの集中による帯域不足
- ネットワーク機器や配線の性能不足
- 端末やサーバー側のスペック不足
トラフィック面では、特定の時間帯に通信が集中していたり、ファイルサーバーへのアクセスが多すぎたりすることが該当します。
機器・配線面では、ギガビット非対応のスイッチや古いLANケーブルがボトルネックになっているケースがあります。
また、端末側のバックグラウンド処理やウイルス対策ソフトの影響も考えられるでしょう。
社内LANの速度が遅い原因を正しく理解し、以下で紹介する改善方法を実践してみましょう。
【原因別】社内LANの速度の改善方法
社内LANの速度改善には、原因に応じた適切な対策を講じる必要があります。前述した原因ごとに、効果的な改善策は異なります。
社内LANの速度が遅いと業務に支障が出ることも多く、作業が思うように進まなかったり、取引先からの信用を損なったりしてしまうかもしれません。
トラフィックの集中、ネットワーク機器や配線の性能、端末やサーバーの問題など、原因ごとに適切な改善方法を取り入れ、スムーズに業務を進められるようにしていきましょう。
トラフィック集中が原因の場合
特定の時間帯や特定の端末へ通信が集中すると、社内LANの速度が低下してしまう可能性が高いです。たとえば、朝の始業時や昼休み明けにファイルサーバーやクラウドサービスへのアクセスが集中すると、帯域が圧迫されます。
対策としては、ルーターやスイッチの帯域制御機能を使い、重要度の高い業務通信を優先的に処理させ、優先度の低い通信を制限する方法があります。
また、ファイルサーバーを複数拠点に分散配置したり、クラウドストレージのキャッシュ機能を活用したりすることで、通信の集中を緩和することも可能です。
業務時間外に大容量ファイルのバックアップやアップデートを実施するなど、利用ルールの見直しもおすすめです。
ネットワーク機器や配線などの性能不足が原因の場合
スイッチやルーター、LANケーブルなどの性能不足や老朽化は、ネットワーク全体のボトルネックにつながります。
カテゴリ5のLANケーブルは100Mbps、カテゴリ5eは1Gbpsまでの通信に対応しています。現在のオフィス環境ではカテゴリ5はボトルネックになりやすいため、早めの交換がおすすめです。さらに、ギガビット以上に対応したスイッチへの更新や、将来的に10Gbpsを検討する場合はカテゴリ6A以上のLANケーブルへの交換も検討するとよいでしょう。
また、PoEハブの電源容量不足や、スイッチのポート数不足によるカスケード接続の多段化も、社内LANの速度低下を招きます。一度にすべての機器を交換するのが難しい場合は、社内LANの速度測定の結果からボトルネックになっている箇所を特定し、優先的に交換していきましょう。
端末・サーバー側の問題が原因の場合
ネットワーク機器に問題がない場合、PCやサーバー側に原因があるケースも考えられます。
端末のスペック不足(メモリ不足、古いCPU)、ネットワークアダプタのドライバーの不具合、バックグラウンドで動作している更新プログラムやウイルススキャンなどが、体感速度の低下を引き起こしているかもしれません。
対策としては、タスクマネージャーで不要なプロセスを確認し、リソースを消費しているアプリケーションを特定・停止することがおすすめです。
また、ネットワークアダプタの設定の見直しや最新ドライバーへの更新、必要に応じたハードウェアのアップグレードも検討しましょう。

グローランスは社内LANの速度測定にも対応しています
社内LANの速度測定や速度の改善には、専門的な知識と経験が求められるケースも多いです。
グローランスでは、社内LANの速度測定から詳細な調査・分析まで、専門エンジニアが対応いたします。測定ツールの選定、実測作業、結果の分析、改善提案書の作成まで、一連の流れをワンストップでサポートすることが可能です。
50種類を超えるサービスラインナップのなかから、お客様の環境や課題に適した対策方法をご提案いたします。
社内LANの速度測定方法がわからない、社内LANの速度の測定結果をどう読み解けばよいかわからないとお悩みの企業様は、以下フォームよりお気軽にご相談ください。
【お問い合わせ窓口】
TEL 03-6264-1203
受付時間 9:30〜17:30 (土日祝を除く)
お問い合わせフォーム